てんかん患者のてんかん患者によるてんかん患者のためのブログ

「自分なんて生きている価値ないのかもしれない」そう思ったときに考えて欲しいたった1つのこと

「自分なんて生きている価値ないのかもしれない」そう思ったときに考えて欲しいたった1つのこと

笑顔を届けるてんかん講師の中村真二です。

 

「生きている価値なんてない」

僕はてんかんという病気になり、このように考えていた時期があります。

けれど、今はこの考えはなくなり、”自分の生きている価値”がわかるようになりました。

 

病気やコンプレックスなどで苦しみ、”生きている価値なんてないのかもしれない・・・。”

そう思っている人に、考えて欲しいことがあります。

 

 

僕が「自分なんて生きている価値がない」と思っていた日々

 

 

僕は16歳でてんかんという脳の病気になり、”いつ発作が出るんだろう”という恐怖に、毎日怯えていました。

それでも高校卒業後は、”お笑い芸人になる!”という夢を叶えるために東京に行きました。

 

しかし、東京でもてんかん発作が出て、一人暮らしが困難になり、半年で実家に帰ってくることになってしまったのです。

 

失意と共に東京から帰ってきた日の夜、僕は自分の部屋の布団の中で僕は思いました。

 

「てんかんを持っている自分に、生きている価値なんてない。」

 

自分のやりたいこともやれずに、発作が出るたびに両親を始め様々な人に心配や迷惑を掛けてしまう。

 

「そんな人生に何の意味があるのだろう。」

 

目からは自然と涙がこぼれました。

しかしそれは、情けなさからくるものではなく、死への恐怖からくるものでした。

生きている価値がないと思ったときから、死という選択が頭に浮かんでしまったのです。

 

当時の僕は、死をリアルに考えてしまうくらいに、生きていることに対して追い詰められていました。

 

「生きている価値がない」と思っている人に考えてほしい、たった1つのこと。

 

 

以上の話は、僕が20歳のときの話です。

あれから9年の月日が経った今、(2019年6月現在)僕はてんかんを持っていることに対して、前向きに考えられるようになりました。

 

当時の僕と、今の僕では大きな違いがあります。

それは、”どこを見ているのか?”ということです。

 

当時の僕は、てんかんで失ったものばかりを見てしまっていました。

・てんかんがあることで、自分の夢を諦めてしまった。

・てんかんがあることで、周りの人に迷惑を掛けてしまう。

すべてをてんかんのせいにしていました。

 

てんかんではなくても挫折することもあるし、てんかんを持っていなくても周りに迷惑を掛けてしまうことだってあります。

 

僕は自分の経験から、失ったものではなく、まだあるものに、目を向けるのかが大切だということを知りました。

 

もしも今、20歳の頃の僕と同じように「生きている価値なんてない」と思っている人がいるのなら、

これからお聞きする、1つの質問の答えを考えてみてください。

 

 

“あなたが死んでしまって悲しむ人がいませんか?”

 

 

もしも、あなたが死んでしまったとしたら、悲しむ人がいませんか?

 

想像してみてください。

 

あなたのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、妹、家で飼っているペット、

年に数回しか会わない親戚、近所の人たち、

彼女、彼氏、奥さん、旦那さん、子供、

地元の友達、ネットを通じて知り合った人たち、SNSでフォローしてくれている人たち、

同僚、仕事仲間、仕事で知り合った人たち

学校の先生、クラスメイト、

病院の先生、看護師の人たち、

 

 

もしあなたが死んでしまったら、どんな顔をするでしょうか?

 

 

 

 

悲しむ人がいるのではないでしょうか?

 

 

 

僕は自分の死を想像したときに、ボロボロと大粒の涙を流している母の姿が頭に浮かびました。

「私のせいで・・・」と何度も叫びながら、泣いています。

 

そんな姿を想像したとき、「母さんにそんな未来を経験させる訳にはいかない」と強く思いました。

 

自分のことを大切に思ってくれる母親の存在に気づくことで、死に対する思いに抵抗することができました。

 

 

あなたにとっても、そんな人が必ずいるはずです。

その人を悲しませてしまっていいのでしょうか?

 

悲しんでしまうということは、あなたを失うのが辛いからです。

あなたには、それだけで生きている価値があると言えるのではないでしょうか?

その人たちと共に生きていくだけで、生きている価値があると言えるのではないでしょうか?

 

 

 

価値を与えてくれる、周りの人たち

 

 

「生きている価値なんてない」

そのように思ってしまうと、ないものばかりに意識がいってしまいます。

 

・自分にはできることなんてない

・幸せにはなれない

・良いことなんてない

 

しかし、あなたがいなくなって、悲しむ人がいるはずです。

 

その人たちの存在を忘れてしまってはいませんか?

 

あなたには生きている価値が必ずあります。

あなたの存在を肯定し、必要としている人がいるからです。

 

そして、今あなたが経験しているの辛さや悲しみは、今後のあなたの人生を輝かせてくれます。

今は辛く苦しいときかもしれません。

 

けれど、あなたの周りの人を思い出し、立ち上がる勇気を持ってほしいと思います。

 

あなたの笑顔を待っている人が、必ずいるはずです。

 

 

その人たちのためにも、もう一度生きることに向き合ってみましょう。

 

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

1日1,2ツイートぐらいで、情報や思いを発信しています。フォローして頂けると嬉しいです!

 

にほんブログ村 病気ブログ てんかんへ
にほんブログ村

マインドコントロールカテゴリの最新記事