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【3センテンス要約】顔ニモマケズ ーどんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語ー(水野敬也)

【3センテンス要約】顔ニモマケズ ーどんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語ー(水野敬也)

笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。


顔ニモマケズ ーどんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語ー 水野敬也(文響社)の3センテンス要約です!

 

3センテンス要約とは?

「1冊の本を読んでも、そんなに内容覚えられない!」という怠惰な気持ちから、「文章3つくらいなら覚えていられるだろう」と思い、1冊を3文章で要約したもの。独断で要約しております。

「顔ニモマケズ」を読もうと思ったきっかけ

普段本を買うときはAmazonから購入しているのですが、”何か面白そうな本はあるかなぁ”と見ていたら、”おすすめ商品”の中に、この本が出てきました。

 

すぐに表紙の男性と、女性の写真に目がいきました。お二人とも、顔がデコボコっとしています。

「この人たちは、なんだろう…。」しばらく、僕の視線はその写真から逸れることはありませんでした。そして次の瞬間、タイトルを見て、目を丸くしました。

”顔ニモマケズ”

な、なんてインパクトのあるタイトル。想像をかきたてずにはいられませんでした。

”きっとこの人たちは、顔に障害やコンプレックスを抱えてしまったんだ。でも、きっとそれに負けずに、強く生きているんだ…!”

 

もう僕の興味は、この本にしか向いていませんでした。

後はいつも通り、

このボタンを押して、Kindleを開くだけ。

 

結果的に、僕の直感は正しいものでした。この本は、僕に大きな勇気を与えてくれたのです。

 

それでは、「顔ニモマケズ」の要約を3つの文章でご紹介します。

僕の外見に問題があるから不採用だと考えたとしても、それは「相手の問題」であって、変えることはできません。それよりも、「自分の問題は何か?」ということをいつも考えていました。自分で変えられる部分を見つけて変えていこうと。

(引用:「顔ニモマケズ」Kindle位置1,445)

 

これは、トリーチャーコリンズ症候群という、あごや頬骨が未発達な状態で生まれてくる症状を持って生まれた、石田祐貴さんの言葉です。

 

小さい頃に、「変な顔」、「宇宙人」などと言われ指を指されたりもしたそうです。

大学時代にはアルバイトをしようと面接を受けます。しかし、不採用が続いてしまいます。ただそんな中でも石田さんは、勇気ある強い思いを抱いています。それがこの言葉です。

 

”僕の外見に問題があるから不採用だと考えたとしても、それは「相手の問題」であって、変えることはできません。それよりも、「自分の問題は何か?」ということをいつも考えていました。自分で変えられる部分を見つけて変えていこうと。”

 

外見に問題があっても、それをどう考えるのかは、相手の問題。自分の問題を考えて、変えられる部分を見つけて変えていく。

 

こんな風に考えられる石田さん、本当にすごい。

自分に良くないことがあったときは、つい何かや誰かのせいにしたくなってしまうものです。それでも自分の中の問題に目を向けて、改善していこうという姿勢に、心を打たれました。

私の症状がどうこうというよりも、私は何がやりたいのかを知ることの方が大事でしたね。そして自分のやりたいことを見つけて、そのことに集中しているうちに、自分の症状が全然気にならなくなったんです。

(引用:「顔ニモマケズ」Kindle位置657)

 

こちらの言葉は、口唇口蓋裂という、生まれたときから、唇や上あごがつながっていないという症状を持っている、タガッシュさんの言葉です。

生まれたときから、鼻と口の間に骨がなく、今までで、9回ほど手術をしたそうです。それでも症状で鼻がつぶれているように見えてしまうので、からかわれたり、いじめを受けたこともあり、「死んでしまおう」と思ったこともあるとのこと。

 

しかし、デザイン科のある高校に進んだタガッシュさんの人生は一変していきます。周りの友達も同じように作品に没頭していく姿を見て、自分の外見のことが気にならなくなっていったそうです。

 

”私の症状がどうこうというよりも、私は何がやりたいのかを知ることの方が大事でしたね。そして自分のやりたいことを見つけて、そのことに集中しているうちに、自分の症状が全然気にならなくなったんです。”

 

タガッシュさんのように、何か熱中できるもの、打ち込めるものがあると、人は大きく変わることができるのかなと、思いました。

それくらい、好きなことを見つける、って大事なことで、心の支えになるんですね。

外見以外の部分で 自分には多くの魅力があることに気づき、 その魅力が伝わりやすい場所を見つける。

(引用:「顔ニモマケズ」Kindle449)

 

最後は、動静脈奇形という、動脈と静脈が、通常とは異なる交わり方をして、血管の集合を作ってしまうという症状を持っている、河除静香さんの言葉です。

河除さんは、生まれつき鼻と口に血管の塊ある影響で、顔が変形しており、子供のときには「あひるのガーコ」というあだ名をつけられてしまったという、辛い経験もされています。

恋愛に関しても、消極的になってしまったそうです。

しかし、「あなたの武器は性格だよ」という言葉を同僚に掛けてもらったのが、きっかけで、”自分のことをできるだけ知ってもらうために、男の人と一緒に働ける職場へと転勤します。

そこで、1人の男性と知り合い、交際を経て、結婚へと至ります。

 

”外見以外の部分で 自分には多くの魅力があることに気づき、 その魅力が伝わりやすい場所を見つける。”

 

河除さんの、この言葉、”なるほどなぁ”と考えさせられます。やはり、自分から行動していかなければ、変わらないのだなと、改めて思いました。

自分の魅力が伝わりやすい場所、より活きる場所を見つけること。そして、そこに飛び込む勇気を持つこと。

てんかんで悩んでいた高校時代の僕に掛けてあげたい言葉です…!

「顔ニモマケズ」を読んだ感想

読みながら何度も、胸が熱くなりました。

僕よりも大変な思いをしているのに、僕よりもはるかに強く生きている人がいます。

 

見た目というのは、人間が最も気にするところだと思います。そんな見た目に悩みを抱えながらも、日々を強く生きている9名の言葉は、本当に、本当に、心に刺さりました。

自分の悩みが、米つぶくらい、小さく思えるほどです。

 

この本にたくさんの勇気をもらい、何か問題を乗り越えるためのアイデアも、もらいました。苦しみを乗り越え、その先の幸せを掴み取った9人の物語。

是非一度読んで頂きたいと思います。

 

 

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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