てんかん講師の中村真二です。
先日、知り合いの方から連絡が来ました。
それはあまりにも衝撃的で、一瞬で僕の心をえぐっていきました。
突然の訃報
(年齢や性別など、一部伏せさせて頂きます。)
辛い。悲しい。苦しい。
とても辛いです。とても悲しいです。
胸が引き裂かれたように苦しくて苦しくて、涙が溢れました。
この子のこれからの未来を考えると、やりきれない思いで一杯です。
僕は16歳でてんかんになりました。
今までお風呂で発作が出なかったのは、運が良かっただけかもしれません。
もしかしたら、自分がそのようになっていた可能性もあります。
そう思うと、本当に、胸が張り裂けそうです。
てんかんと死
小児のてんかんに直接関係した死因の中で最も多いものは「溺死」であり、その中でも「風呂での事故」が1番多いという報告があります。入浴時に発作が起こると、浴槽の中でおぼれる可能性があるため、大変危険です。
実は、てんかん患者の日常生活の中で、お風呂が1番危険なのです。
てんかんを持っている人、家族は重々承知しています。
でも、てんかんが落ち着いてきたりすると、どうしても意識が薄れてしまいます。
それは仕方のないことなのかもしれません。
だけど、
それだからって、とても悲惨です。
ただ普通の生活を送りたいだけなのに。
そんな当たり前のことも許されないのでしょうか。
しかし、
嘆いていても何も変わらないのも事実です。
前を向かなければいけません。ここから何かを学ばなければいけません。
”死”を少しでも防ぐために。
今この記事を読んでいる、
・てんかん患者の方
・てんかん患者の家族の方
・てんかん患者の友達や恋人、同僚の方
どうか今一度、気に掛けてあげて下さい。
日常生活の中で、発作が起きたら死に直結する瞬間があります。
それをすべて防ぐことは難しいかもしれません。
でも、未然に防げる可能性があるものは、気をつけて頂きたいです。
例えばお風呂も、ネックピローなどをして入浴すれば、意識を失っても顔がお湯に浸かるのを防げるかもしれません。
お風呂に入らないのが1番安全かもしれませんが、それがストレスになって発作に繋がる可能性もあります。
可能性を模索して、普通の生活を送れるように工夫していくのがいいと思います。
僕が記事を書こうと思った理由
僕は、てんかんが原因で亡くなってしまう方を減らしたいです。
自分と同じてんかんで悩み苦しむ人が、てんかんが原因で亡くなってしまうのは、本当に辛い。
僕が聞いたり、経験したことを伝えることで、救われる人がきっといると思います。
でも、僕が下を向いていたら、この先救えるかもしれない人達すら、救えなくなってしまいます。
辛くても、前を向いて生きます。悲しくても、伝え続けます。
これからこの道を通る人が、少しでも生きやすく、楽に生きられるように。
それが、てんかんになっても生きている僕の役割の一つだと思っています。
この子の命を活かして、これから多くの方の命を救っていきます。
この記事が、1人でも多くのてんかんを持っている方、ご家族に届くことを祈っています。
最後に、
僕の知り合いの友人のお子さんのご冥福を心よりお祈りします。
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