笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。
あなたには何か好きなことはありますか?
そして、もしそれをやれなくなってしまったとき、あなたならどう感じるでしょうか?
僕の場合であれば、足を失ってフットサルがやれなくなってしまう。という感じです。。。(考えただけで、めっちゃショック。。。)
普通の人であれば、絶望すると思います。
しかし、世の中には、その状態を受け入れ、活かしている人もいます。
今日は、自らに訪れた「手の震え」という制約を、アイデアの源に変えてしまった1人のアーティストを紹介したいと思います。
作品のインパクトが強すぎて、一度観たら忘れられません。
フィル・ハンセン「震えを受け入れる」
アメリカ出身のアーティスト、フィルさん。
フィルさんは学生時代、点描を極めようとして、極小の点を打ち続けた結果、手が震えるようになってしまいました。
アーティストを夢見ていたフィルさんにとって、自分の作風であった点描を描けないことにひどく落ち込んだそうです。そして、美術大学から退学し、芸術から離れてしまいました。
病院に行くと、治る見込みのない神経障害と言われたそうです。しかし、そこでお医者さんの言った一言が、フィルさんの人生を大きく変えることになります。
「震えとうまく付き合ってみては?」
そこから、”手が震えていても作れる作品”に取り掛かります。
震えという制約の中で、どんなものが作れるのかを探っていったのです。
そして、その作品というのが、今まで見たことのないような作風やアイデアで、とても驚かされます。
「えっ…?」、「…まじ?笑」
プレゼンを見ながら、とてもびっくりしました。笑
(作品の数々は、是非動画でご覧下さい…!!)
フィルさんは、プレゼンの中で、こんなことを言っています。
「作品を作るために、違う方法を探すだけでよかったのです。」
震えのせいで、アーティストの夢を断念するところだったフィルさん。しかし、現在は震えがあったのをきっかけに、多くの作品を作り上げています。
自分にとってネガティブなものも、見方を変えることでポジティブな方向に変えていったのです。
「究極の制約と考えていたものは、実際には究極の自由でした。」
真逆ですね。笑
このように聞くと、物事って表裏一体なのだなぁと感じます。
裏面だけを見ていてはいつまで経っても、表面には気づけません。
裏面を受け入れることで、少しずつ表面も見えるようになっていくのですね。
「制約を楽しもう。」
フィルさんのプレゼンは、このような言葉で締めくくられています。
”自分にとってネガティブなものでも、受け入れて活かす方法があるんだよ。それを見つけることで、楽しみに変えることができる。”
そのようなメッセージを感じました。
僕もてんかんという病気を、初めは受け入れられませんでした。
しかし、”自分の個性”と考えることで、少しずつ受け入れられるようになっていき、今では一つの武器であるとも考えています。
そして、その中でいろんな人と関われることができ、てんかんになったからこその嬉しさや楽しさに出会えたとも思っています。
Twitterなどで頂く温かいコメントや「ありがとう」なども、てんかんになっていなかったら、頂くことはなかったはずです。
もちろん、てんかんになって苦しい思いをたくさんしました。
しかし、自分の行動を通して、少しずつプラスなものに変えることができています。
フィルさんの言うように、まずは「制約を楽しもう」という姿勢が、大事なのかもしれませんね。
いきなり、「楽しもう!」というのは難しいかもしれませんが、フィルさんのように前を向いて生きている人の姿勢には、勇気をもらえるのではないでしょうか。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、”てんかん”。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、”てんかん講師”と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
― てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
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