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「障害や、病気や、不遇をどう生きるかが、個性でしょ!」(北川悦吏子)

「障害や、病気や、不遇をどう生きるかが、個性でしょ!」(北川悦吏子)

公開日2018.01.14  更新日2019.7.9

笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。

 

今回ご紹介するさせて頂く言葉は、北川悦吏子さんの

この言葉、すごいインパクトと共に、勇気をもらえます。

北川悦吏子さんとは?

北川悦吏子(きたがわえりこ)

脚本家。映画監督。1961年12月24日生まれ。

作品に連続ドラマ「素顔のままで」、「その時、ハートは盗まれた」、「あすなろ白書」、「君といた夏」、「愛していると言ってくれ」、「ロングバケーション」、「最後の恋」、「オーバータイム」、「ビューティフルライフ」、「ラブストーリー」、「空から降る一億の星」、「オレンジデイズ」、「たったひとつの恋」、「素直になれなくて」

単発ドラマ作品に「世にも奇妙な物語」、「ズンドコベロンチョ」、「ニンニク」、「つまらない男」等。なお、これらはナンセンス三部作、と呼ばれている。

映画監督作品に「ハルフウェイ」、「新しい靴を買わなくちゃ」

舞台脚本にパルコプロデュース「彼女の言うことには。」

活動は多伎に渡り、作詞やエッセイでも人気を集める。

近著に写真詩集「恋をしていた。」など。

オレンジデイズとか、リアルタイムで見ていて、すごい懐かしいです。主題歌の「Sign」(Mr.Children)がまた良いんですよね!

最近では、「半分、青い」の脚本も手掛けていらっしゃいます。

北川さんが患った、2つの病気。

そんな、日本を代表する脚本家の北川さんですが、10万人に1人の割合で発症するといわれる病気に、2度かかったことがあるそうです。

 

1つ目は、大腸などの粘膜に慢性の炎症や潰瘍が起こる「炎症性腸疾患」。およそ11年もの間、痛みと戦い、最終的には大腸全摘のオペをして、ようやく症状が落ち着いたそうです。

2つ目は、脳腫瘍が聴神経を圧迫し、症状を引き起こす、「聴神経腫瘍」。突然、左耳が聞こえなくなり、もう聞こえるようにはならないそうです。

北川悦吏子が難病を告白「10万人に1人の病に」より)

 

そんな大きな病気を患いながらも、ヒット作を作り続ける北川さん。強すぎます。

このような苦しい経験をしてきた北川さんだから紡いでいける物語、言葉があるのだと、僕は確信しています。

「障害や、病気や、不遇をどう生きるかが、個性でしょ!」

この言葉をはじめて知ったとき、ポンっと、背中を押してもらえた感覚がありました。

「てんかんって、すごい個性」という友達の言葉を信じていた僕に、これ以上ないほど、勇気を与えてくれました。

 

 

”僕が持っているてんかんも、考え方や行動次第で、大きな個性に変えることができる。”

改めてそんな希望を持たせてくれた言葉です。

 

雑誌のインタビューの中で北川さんは、このようにも語っています。

「病気と向き合ってきた期間は、もう20年。仕事をしたら、体をさらに悪くすることもあるのかもしれないけれど、私はただただ病いと向き合い、恐れて生きる屍になることのほうが怖い」(”脚本家・北川悦吏子さん『ロンバケ』後の闘病20年明かす”より)

病気と向き合わずに、毎日怯えていたら、生きている意味を失いかねません。そうしたら本当に、”生きる屍”になってしまいます。

 

僕自身、てんかんになって、”お笑い芸人になる”という夢を挫折し、生きる目的を失っていました。まさに、生きる屍でした。

何をしても楽しくなくて、漠然と日々を生きていました。「てんかんを持っている自分に、生きている価値なんてない」そう思うほどに、追い詰められていました。

しかし、そんなときに、「てんかんって、すごい個性」と友達に言ってもらい、僕の人生は少しずつ好転していったのです。

 

自分が負った環境や、状況ではなくて、それをどう考え、どのように生きるかのほうが、よっほど大切だと感じました。

北川さんが、作品を通して教えてくれたこと。

北川さんが脚本を務めた「オレンジデイズ」の第3話の中に、こんなシーンが出てきます。

 

聴覚をほとんど失ったヒロインの沙絵(柴咲コウ)が手話で母親にこう伝えます。

「なんで、なんで私ばっかり?こんな目に合うのよ!」

それに対して、相手役の櫂(妻夫木聡)が、怒りを交えながら、こう返します。

一生そうやって、なんで私ばっかりこんな目に合うんだって、そう言いながら生きてくつもりかい?(中略)怒る君の気持ちもわかるけど、君はいっつも自分の気持ちばっかりだ!相手にだって気持ちはあるし、事情はあるし、悩みもある!生きるのが苦しいのは君だけじゃない!

 

これはもしかしたら、北川さんが、自分自身に向けて、送った言葉なのかなと思いました。自身が負った病気、それによって経験した苦しい思い。そんな中でも、自分に向けてのエールなのではないでしょうか。

嘆いてばかりいては、何も解決しないし、周りも見えなくなってしまいます。

 

北川さんだからこそ、紡ぎ出せる言葉だと思います。そして、そんな北川さんの言葉だから、多くの人に勇気を与えることができるのでしょう。

 

僕もこれから、”てんかんを持っているからこそ届けられるもの”を発信し続けて、同じようにてんかんで悩んだりしている人の力になりたいです。てんかんを個性に変えて、多くの人に勇気を届けていきます。

 

 

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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