笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。
「てんかん薬の副作用って、実際どうなんだろう…。」
そんな方に向けて、13年間毎日、てんかん薬のデパケン200mgを飲み続けている僕が、副作用についてお伝えします。
大事なことは、”副作用をどう捉えるのか”、だと思っています。
デパケン200mgとは?
そもそもデパケン200mgとは、どんな薬なのでしょうか?
デパケン錠200mg
一般名:バルプロ酸ナトリウム製剤
脳内のGABA(γ-アミノ酪酸)の神経伝達物質促進作用などにより、脳内の神経興奮の抑制作用などをあらわし、てんかん、片頭痛、躁病などの改善作用をあらわす薬(日経メディカル処方薬事典より)
てんかんは、脳内の神経が異常興奮することによって、おこるとされているので、それを抑制する薬なのです。
偏頭痛などにも効果があるみたいですね。
続いて、副作用について。
デパケン200mgの主な副作用
傾眠、失調、悪心、食欲不振、倦怠感、頭痛、過敏症、不眠、不穏、視覚異常、胃部不快感。(日経メディカル処方薬事典より)
結構ありますね。。。それぞれの副作用については、後ほど解説します!
ちなみにデパケンと調べると、
デパケンR錠
というのも出てきます。「Rってなんぞや?」と思ったので、調べてみました。
R錠とついているものは、徐放性製剤といって、薬の成分が少しずつ長時間放出され続けるように加工された製剤。RはRetard(徐放性)の頭文字。徐放化によって、血中濃度の上昇による副作用の回避や服薬回数の減少の効果が期待できる。(参考:「薬剤名についているアルファベットの意味」、「Answers」)
色んな技術、薬が発明されているのですね。
デパケン200mgを毎日飲んでいる僕が感じる副作用について
僕が飲んでいるのはデパケン200mg。主な副作用の感想をずらっとあげてみました。
・傾眠(日中眠気に襲われることがある。)
ある。仕事の昼休憩のときには必ず15分くらいは寝てます。でも日中眠い人なんて、そこら中にいる気がする。
・失調(ある機能が調節を失う。)
ない?というか、どこの機能だ…。これを副作用の一部に含まれても広すぎないかな?笑
・悪心(吐き気を催すこと。胸がむかむかする。)
たまにある。でも人間ならみんなたまにあると思う…。
食欲不振(食欲が低下する状態。)
ない。むしろ食欲旺盛。
倦怠感(体がだるかったり、疲れた感覚がある。)
ない。規則正しい生活を送っていればないと思う。
頭痛(頭が痛い。←そのまま!)
たまにある。でも人間ならみんなたまにあると思う…。(その2)
過敏症(アレルギー反応)
ない。基本的に何かのアレルギーはないです!
不眠(十分に眠れない)
たまにある。でも、食生活とかスマホの画面見すぎとか、そっちの要素のほうが強い気がする。
不穏(体動が激しく、落ち着かない状態)
ない。よっぽどのことがない限りは、冷静に対処します。
視覚異常(目がチカチカするなど)
ないと思う。視力が低下してきたけど、多分パソコンとスマホ使用によるもの。
胃部不快感(胃がモヤモヤするような感覚)
ある?昔からオナラがめちゃ臭いけど、そもそもの腸内環境に原因がある気がする。
ずらっと書いてみましたが、僕が言いたいことは1つ。
もともとそういう人間だったんじゃないか?
ということ。
デパケンの副作用のせいにしようと思えばできるけど、デパケン飲んでなくてもそうだったかもしれません。結局のところ、比べられないので、どう考えるかは自分次第だと思います。
健康状態はその日によって、違います。
今日という日を、デパケン飲んだ今日、飲んでいない今日で比べるなんて不可能ですよね。デパケン飲んだ今日と、飲んでいない明日を比べたとしても、体調や気候が変わるので、比べてもそんなに意味がないと思います。
それだったら、副作用のことを考えるより、もっと他に考えることがあると思います。
・てんかんとどう付き合っていくのか。
・周りの人にどう感謝を伝えようか。
・自分にできることは何だろうか。
いくらでもあります。
そういった自分で変えられるものに、注意を向けることの方が、よっぽど大切だと思います。
どう付き合っていくのか。
てんかんになると、多くの人が投薬での治療をします。
特に、薬には、副作用がつきものです。
僕もデパケンを飲み始めた当初は、副作用のことを考えていました。
「これを飲んでるから、授業中に眠くなっちゃうんだ!」
そう思い、嫌気が差していたときもあります。
しかし、そんなことを考えていても、薬を飲まなければいけないという現実は変えれません。(発作が出るくらいなら、副作用を受け入れるしかない。)
ただ、”デパケンを飲んでいなくても、副作用の症状がもともと出る人間だったら…”と考えたら、気持ちが楽になりました。副作用のこともそんなに気にならなくなりました。
自分の考え方一つで、気持ちが大きく変わっていくことを、実感しました。
てんかん、そしててんかん薬とも、上手く付き合ってくことが大事なのです。
副作用にとらわれ過ぎない、薬との付き合い方をして欲しいと思います。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、”てんかん”。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、”てんかん講師”と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
— てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
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