公開:2017.09.29 更新:2019.07.22
笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。
”てんかんで悩んだり、苦しんだりしている人の力になりたい”
僕が思いを発信する1つ目の理由です。
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そして、僕が思いを発信するのには、もう1つ理由があります。こちらの理由のほうが大切かな、とも思っています。
てんかんの人の力になるために、必要なもの…。
僕が自分の思いを発信する1つ目の理由は、”てんかんで悩んだり、苦しんだりしている人の力になりたい”ということです。しかし、僕がてんかんの人の力になるには、大事なことがあります。
それは、助けを求めていなかった場合、僕はその人の力になれない、ということです。
僕が思いを発信し続けても、てんかんの人が”見よう”と思ってくれなければ、届きません。もちろん、僕自身が届かせる努力をする必要があります。
それでも、”てんかんになって、人生は最悪。もうほっといてよ。”と言われてしまったら、僕はその人を助けられません。
あなたは、”NARUTO”という漫画をご存知でしょうか?
週刊少年ジャンプで掲載されていた、忍者の世界で生きる、”ナルト”という1人の少年の成長を描いた物語です。このナルトには、サスケという、チームメイトでもあり、ライバルでもある存在がいます。お互いがお互いを意識して、ときに助け合い、ときに反発したり、とても良い関係でお互いを高め合っていきます。
しかし、このサスケという少年には、”兄に復讐する”という強い思いがあり、次第に力を求めて、悪の道へと進んでいきます。
あるとき、サスケは力を求めるあまり、完全な悪の道へと踏み入れようとしてしまいます。ナルトは必死の思いでサスケを追いかけ、”友達であるお前を悪の道へ行かせるわけにはいかない!手足を折ってでも止める!”と、戦いを挑みます。しかし、ナルトの思いは届かず、サスケは完全な悪へと落ちてしまいます。
いくら思いがあっても、相手がその助けを求めていなければ、助けられない。
僕が思いを届けたとしても、その人が必要としていなければ、一方的なおせっかいで終わってしまう可能性があるのです。これで、”てんかんの人のために”と言えるのでしょうか?
どうすればいいのか考えた僕は、もう1つのアプローチを思いつきました。
日本国民全員がてんかんを理解してくれれば…。
てんかんになったとき、”周りの人がてんかんを知らない”ということで、苦しむことがあります。僕も、自分がてんかんになるまでは、てんかんのことを知りませんでした。
あまり認知されていない病気になると、理解されない苦しみ、伝えることの苦しみがあり、そこで苦労します。
てんかんが、誰もが知っている病気で、みんなの理解があれば、苦しむことも少ないはずです。
例えば、”風邪を引いて、39.0度の熱があります”と言われれたら、どんな状況なのかを理解できますよね?”体がどんな状況で、何が必要で、どんな心遣いが嬉しいのか”分かると思います。
もし、日本国民全員が、風邪くらいにてんかんを理解してくれれば、てんかんを持っている人がすごく生きやすい世の中になると、僕は考えています。
人間関係で悩むこともなくなり、就職も問題ありません。移動手段などの、私生活の弊害も少なくなっていきます。
そんな世界になれば、てんかんを持っている人も、悩んだり、苦しんだりすることが減るはずです。
僕自身が、てんかんを持っている人の力になれなくても、その周りの人に理解してもらうことで、間接的に力になることが可能なのです。
「てんかんって、聞いたことあるよ。リンカーン中村さんが持っている病気だよね。大変なんだよね。私はそういう人を応援していきたいと思っているよ。」
もし、就職の面接を受けたときに、このように言ってもらえたら、きっとその人は救われると思います。
1人でも多くの人にてんかんを知ってもらうことで、このような世界が実現すると、僕は思っています。
”1人でも多くの人に、てんかんを知って欲しい”
てんかんという病気は、約100人に1人が発病されるといわれています。てんかんは、決して珍しくありません。けれど、てんかんという病気は偏見に苦しむことがあります。
”てんかんを持っている人が車を運転し、交通事故を起こしてしまった”
”てんかんは急に倒れる病気”
確かに、’突然体が痙攣を起こし、そのまま意識を失って倒れる’という発作もあります。僕自身もその発作を抱えています。けれど、てんかんという病気には、様々な発作があり、意識を失ってしまうものがすべてではありません。
また、多くの人が抗てんかん薬を飲むことで発作がでないようにコントロールすることが可能です。
もちろん、てんかん患者が自分のてんかんと向き合い、ルールをしっかり守ることが大前提ですが、そうすることで、一般の人と変わらない生活を送れます。
しかし、”てんかん”というだけで、「あっ、この人突然倒れることがあるのかな」という考えがあると、仕事やプライベートに支障が出てしまいます。そのようなことが続くと、てんかんという病気を持っているというだけで、生きていくのが大変になってしまいます。
僕は、それを変えたいのです。
自分の思いを発信することで、
”てんかんっどんな病気なんだろう”
”てんかんって思ってたイメージと違うな”
少しでもてんかんに興味を持ってもらうことで、正しく理解してもらうための足掛かりになりたいです。
僕が発信をしていくことで、救われる人が必ずいると思います。その人のためにも僕はこれからも発信し続けていきます。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、”てんかん”。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、”てんかん講師”と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
— てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
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