笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。
今回は、「嫌われる勇気」岸見一郎 古賀史健(ダイヤモンド社)の3センテンス要約です!
3センテンス要約とは?
「1冊の本を読んでも、そんなに内容覚えられない!」という怠惰な気持ちから、「文章3つくらいなら覚えていられるだろう」と思い、1冊を3文章で要約したもの。独断で要約しております。
「嫌われる勇気」を読もうと思ったきっかけ
「嫌われる勇気」と言えば、誰もが聞いたことのあるベストセラーだと思います。
発行部数200万部以上を誇り、同名のドラマも放送、さらに続編となる「幸せになる勇気」も発売。まさに社会現象を起こした、1冊。
そんな話題な本なら読まなければ…!と思って買ったのが、5年前。
しかし、一度読んだはずが内容をほとんど覚えておらず、改めて読んでみることにしました!
……、やはりベストセラー!
「こんな考え方があったのか…。」
目から鱗がポロポロとこぼれていきました。
”てんかんという病気”の観点から見ても、とても参考になりました。
それでは、「嫌われる勇気」の要約を3つの文章でご紹介します。
短所ばかりが目についてしまうのは、あなたが「自分を好きにならないでおこう」と、決心しているからです。
自分を好きにならないという目的を達成するために、長所を見ないで短所だけに注目している。自分を好きにならないことが、あなたにとっての「善」なのです。(引用:「嫌われる勇気」P63)
な、なんと…!!こんな風に考えたこと、全然なかった…。
”自分を好きにならない”という、目的を達成するために、短所に目がいってしまう。
では、その”目的”とは、一体…。
なぜあなたは自分が嫌いなのか?なぜ短所ばかりを見つめ、自分を好きにならないでおことしているのか?それはあなたが他者から嫌われ、対人関係の中で傷つくことを過剰に怖れているからなのです。あなたの「目的」は、「他者との関係の中で傷つかないこと」なのです。(引用:「嫌われる勇気」P68)
自分が傷つかないために、自分のことを嫌いになる。
なんて考えでしょうか…。
でも、言っていることが分かる気もします。
今考えれば、思い当たる節があります。
てんかんになった当初は、てんかんの嫌なところばかりに目がいっていました。「なんでこんな病気にならなければいけないのか」と考え、荒れていた時期もあります。
けどそれって、落ち込んだり、怒っていることで、”周りの人に心配してもらいたかった”からなのかもしれません。
てんかんになって、対人関係で傷つくくらいなら、自分から短所を気になる人間になって、情けを請っていたのかもしれません。
読んでいて、ハッと考えさせられました…。
「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極めるのです。
われわれは「なにが与えられているのか」について、変えることはできません。しかし「与えられたものをどう使うか」については、自分の力によって変えていくことができます。だったら、「変えられないもの」に注目するのではなく、「変えられるもの」に注目するしかないでしょう。わたしのいう自己受容とは、そういうことです。(引用:「嫌われる勇気」P228)
これも、ドキッとさせられました。
僕の場合、”てんかんにならない人生”は、もうやってこないです。
今回の人生では、たまたま”てんかん”が与えられた。それは変えられません。
だったら、その与えられた”てんかん”をどう生かすのか、を考えるしかありませんからね。
この見極め、めちゃめちゃ大事ですね。
むしろ、”そうやって見極めることができるんだよ”という、事実を知ることが、まず大事なのかもしれません。
世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない。
たとえあなたを嫌う人がいようと、「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、なにをしてもいい。嫌われる人には嫌われ、自由に生きてかまわない。(引用:「嫌われる勇気」P281)
人に貢献し、誰かの役に立っていると思えたときは、ほんとに生きてて良かったなぁと、自分に価値を見出すことができると思います。
そのためにも、嫌われることを怖れずに、自分の人生を生きていく。それこそが、”嫌われる勇気”。
深いですねぇ…。
でも、今の僕ならそれが少しずつ理解できています。
てんかんになったけれど、同じように悩んだり、苦しんだりしている人の力になれたとき、僕は生きている喜びを実感できます。”てんかんを持っているけれど、生まれてきて良かった”と思うことができます。
他者に貢献することが、社会においても、相手にとって、自分にとっても、大切なことだと、実感しています。
そして、それを実感するためには、「自分」が変わって、行動していくしか、ありません。
「嫌われる勇気」の感想
いやーーー、勉強になりました。そして、勇気をもらえますね。
文章自体も、青年と哲人との対話形式で、とにかく読みやすくて、「ん?ここはどういうこと?」と思ったことも青年が代わりに聞いてくれてたりしました。笑
万人に好かれる生き方なんて、きっとないと思います。逆に、そんな生き方を目指していたら、誰にも認めてもらえない生き方になってしまう気がします。
誰に貢献したいのかを考え、その人たち以外には「嫌われてもいい」それぐらいの意気込みと、勇気を持って生きていきたいですね。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、”てんかん”。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、”てんかん講師”と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
― てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
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