笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。
今回は、「てんかんでも大丈夫」福智寿彦(幻冬舎)の3センテンス要約です!
3センテンス要約とは?
「1冊の本を読んでも、そんなに内容覚えられない!」という怠惰な気持ちから、「文章3つくらいなら覚えていられるだろう」と思い、1冊を3文章で要約したもの。独断で要約しております。
「てんかんでも大丈夫」を読もうと思ったきっかけ
Twitterを見ていて、この本の存在を知り、タイトルがすごい気になったので、すぐに購入しました。
「てんかんでも大丈夫」ゲットしました!!
てんかんの専門医でもある福智寿彦先生による、一冊。
タイトルが前向きで、元気もらえます😀
僕自身、てんかん”だけど”大丈夫だと思っています!
また読み終わったら感想シェアします!読むのが楽しみです👀
#てんかんでも大丈夫 #福智寿彦 #幻冬舎 pic.twitter.com/1mac0IrZ3z
— リンカーン中村@てんかん講師&ブロガー (@nakamura_ynwa) August 6, 2019
著者は、福智寿彦さん。
愛知県名古屋市にある、すずかけクリニックの院長として、主にてんかん患者の治療を行なっております。
多くのてんかん患者の方と向き合ってきた先生が語る「てんかんでも大丈夫」というタイトルの1冊。
読む前から、ワクワクしていました!
それでは、「てんかんでも大丈夫」の要約を3つの文章でご紹介します。
リカバリーとはどんなものか、一言で表すなら「患者が障害にとらわれず、自分らしい人生を送れるようになるまでのプロセス」です。
(引用:「てんかんでも大丈夫」P73)
てんかん治療においての、”ゴールの設定”が素晴らしいな、と感じました。
”発作が止まる”というところを目指すのではなく、”その人らしい人生を送れるようになる”ことをゴールにしていらっしゃいます。
てんかんという病気ではなく、1人の人間として見てもらえることが、どれだけ嬉しいか…。
てんかんの治療にあたっては、とにかく「発作をいかに止めるか」ばかりを優先して考えがちです。いくら発作が止まっても、その後の人生のQOL(Quality of Life)が落ちてしまっては、意味がありません。もっとも大切なのは、「自分がどう生きたいか」という目標に合わせて、自らが主体的に治療法を選択することです。(引用:「てんかんでも大丈夫」P69)
んーーー、とてもありがたいですね。
てんかん発作が止まっても、てんかん患者のその後の人生は進んでいくのです。
何が一番大切で、そのためにどんな治療が必要なのか…。てんかん患者も主体的に治療に関与していかなければいけませんね。
この”リカバリー”という考えが、多くのてんかん患者、そしてその家族、病院の先生、などに広まっていくことが大切だなと思いました。
発作のある患者が、積極的に社会参加すれば、それがてんかんに対する社会の偏見が取り除かれるきっかけとなり得ます。
てんかん患者と実際に触れ合い、発作に接すれば、てんかんという病気の本当の姿が、理解できるからです。(引用:「てんかんでも大丈夫」P104)
そうなんです!そうなんですよね!!
てんかんを持っている人だからこそ、もっと社会参加していくべきなんですよね。
だって、そうしなければ、てんかんを持っている人の大変さや苦しみが、他の人に伝わることはありませんからね…!!
”理解してくれない”と嘆くのではなく、”理解してもらうために、どうすべきか”で悩みたいですね…!!
自分の人生の主役は、自分です。てんかんがあっても、自分の人生を心から楽しめる。
(引用:「てんかんでも大丈夫」P5)
本を開いてすぐに出てくる言葉なんですけど、この一文を3回くらい読み返しちゃいました。
てんかんを持っていても、人生の主役が”てんかん”になるわけではないんですよね。
てんかんを持っていても、自分の人生の主役は、他の誰でもなく、自分なんです。
そして、主役の考えや行動次第で、人生はどんなものにでも変わっていきます。心から楽しむことも可能なんです。
本当に勇気をもらえる文章です。
てんかんになると、何事もてんかんありきで考えてしまいがちです。
「てんかんを持っているから…」、「てんかん発作が出たら…」
確かに、危機管理能力があるのは大切です。
でも、大切なことは、”自分がどうしたいか”なのです。
「てんかんを持っているけど……、どうすればできるようになるか。」
「てんかん発作が出たら……、どう対処してもらおうか。」
自分ありきで、物事を考えていくべきです。
だって、自分の人生の主役は、”自分”なのですから…!!
「てんかんでも大丈夫」の感想
読んで良かった!!これに尽きます。
リカバリーという考え方を知れたのは、とても良かったです。病気の治療ではなく、その人の人生をしっかり歩んでいくためにどうすべきか。
てんかんを持っている僕も、今一度考えさせられました。
その他にも、”抗てんかん薬”や”外科手術”、”デイケアの活用”など、僕の知らなかった情報も得られ、とても勉強になりました。
そして、本の後半には、てんかんを持っている人が社会参加していったストーリーが載っていて、どれも現実の話なので、参考になることも多く、勇気をもらえる内容になっています。
てんかんを持っている方、てんかんを持っている方が周りにいる方、どちらの人が読んでも、参考になることが多い1冊になっています。
是非、読んでみてはいかがでしょうか?
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、”てんかん”。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、”てんかん講師”と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
― てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
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