笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。
’てんかんになったことを周りの人に伝えるべきか’
これはてんかんになると誰もが悩むことだと思います。
症状にもよりますが、てんかん患者は、はたから見れば普通の人と特に変わりありません。
しかし、
・てんかんのことをちゃんと伝えたほうがいいのか?
・わざわざ伝えるべきではないのか?
多くの人が考えると思います。
今回は”好きな人編”です。僕なりの考えをまとめました。そして恋愛談も。
合わせて読みたい”仕事編”
合わせて読みたい”友達編”
結論
それは、”早めに伝える”です。
今までの僕の経験からですが、伝える、それも早めに、がいいと考えています。
何を前提にしているかにもよるかもしれませんが、
好き→付き合う→結婚
を意識しているなら、早めに伝えたほうがいいと思います。
理由① 後になればなるほど、言いにくい。
ほとんどこの理由に尽きます。
後になればなるほど、好きになればなるほど、自分のネガティブな部分は伝えづらくなります。
なぜなら、嫌われたくないという思いが強くなるからです。
今まで積み上げてきた思い出や感情がなくなるのが恐いからです。
その思いが大きくなる前に、伝えるべきだと考えています。
世の中には、てんかんを伝えることで離れてしまう人もいます。厳しいようですが、割と現実です。(僕もそういう思いを経験してきました。。。)
好きになって時間が経つとどんどん言えなくなってしまいます。
伝えるのは恐いけど、相手のためにも、自分のためにも、早めに伝えた方がいいと思います。
理由② 伝えることで信頼に繋がる。
次は相手の立場になってみると、伝えたほうがいい理由がわかります。
もしも伝えなかったら、信頼してもらえてないと捉えられてもおかしくありません。
例えば、友達が何かに悩んでいたとして、それをなかなか打ち明けてくれなかったとしたら、あなたはどんな気持ちになりますか?
・友達にとって、自分はその程度の存在なのかなぁ。
・信頼されてないのかなぁ。
このように感じませんか?
もしもてんかんであることを伝えていなかったら、好きな人にそのように思われてしまっているかもしれません。
てんかんを持っている僕の恋愛事情
しかしながら実際は、”早めに伝える”とは言っても、やはり伝えるどうかは悩みます。
いいなと思えば思う人ほど悩みます。だって、嫌われたくないですから。
僕は24歳の頃に、てんかんを伝えるのが遅くなってしまったことで、こんな経験をしました。
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梅雨の時期に、飲み会で知り合った、Aちゃん。お互いお酒を飲まないということもあり、意気投合。
その後、僕の方から食事に誘い、ご飯を食べに行くことに。
そのときのデートで、花火大会に行く約束をしました。
花火大会当日、電車に揺られながら、会場へと向かいます。
道中は人混みに揉まれましたが、それでも2人の会話は弾み、笑顔が溢れます。
”この感じが続けばいいなぁ。”僕はそう願いました。
夜空に上がる打ち上げ花火を見ながら、”自分のてんかんのことを話さなければ…”と決めました。
終了時間が近づくにつれ、僕の鼓動は、「ドーンっ」という花火の音に負けないくらいに大きくなっていきます。
そして、帰りの電車の中で、てんかんを持っていることを伝えました。
すると、少し重い空気が2人を包みこみました。
それでもなんとか必死に他の話題で盛り上げようと頑張りました。
しかし、どこか素っ気なく感じるAちゃん。
地元の駅まで帰ってきて、「今日はありがとね、楽しかったよ。」と彼女を見送りました。
それから少しして、彼女からの連絡はパタリと途絶えてしまいました。
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もちろん、てんかんを持っていることが原因だと断言できるわけではありません。僕の性格や内面が気に入らなかったのかもしれません。
しかし、好きになる前にちゃんと伝えていれば、あんなショックを味わうこともなかったと思います。
それ以降は、いいなと思う人がいたら、てんかんのことを”なるべく早めに”伝えるようにしています。
辛い思いもしたが、それもこれから出会う人のために。
僕は、てんかんを持っている自分を理解してくれる方と出会えるのを、心の底から信じています。
だってそう思わないと、辛いですもん。笑
しかしそれにはやはり、自分からてんかんのことを開示しなければいけないと思います。
てんかんを持っている自分こそが、本当の自分なのですから。
本当の自分を隠しての幸せなんて、苦しいだけです。
てんかんを持っている自分を受け入れてくれる人に出会えれば、その分、その人のことを大切にできると、僕は思っています。
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「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、”てんかん”。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、”てんかん講師”と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
— てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
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