笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。
僕とてんかんとの今までのストーリー。全6話の第5話目です!
エピソード4はこちら
- 1人でも多くの人に、正しくてんかんを知ってもらう
- てんかんで悩んだり、苦しんだりしている人の力になる
そんな思いを抱いて始めた、講演活動。
しかし、講演を通して、1番勇気をもらったのは、聞いてくれた人たちではありませんでした…。
緊張度数100%の初講演会
「講演活動を始めよう!」と考えたのはいいものの、「まずは…、何から始めたらいいんだ?」と、早速手が止まってしまいました。
そこで、中学時代の担任の先生に相談してみることにしました。
すると、「じゃあ、1回やってみる?」と言って頂き、なんと、その場で講演の開催が決定したのです…!!
開催は2ヶ月先。
伝えたいことをまとめ、スライドを作成しました。
作っては直し、作っては直し、の作業を繰り返し、少しずつ伝えたいことが、まとまっていきます。
50分のある講演を、何度も何度も練習し、本番に備えました。
そしていよいよ、本番当日。
不安と期待で、吐き気を催すくらいに緊張する中で、講演会がスタートしました…。
大失敗!だと思っていたが…。
聞いてくれる生徒は、中学2年生、約200人…。
先生からの紹介の後、いよいよ講演会が始まります。この日僕が話すテーマは、「マイナスなことをプラスに考える方法」というものでした。
てんかんになってから感じた、”マイナスなものをプラスに考えるには、どうしたらいいのか?”というのを、自分の体験談を通じて話しました。
しかし、緊張のあまり、話す内容がとんでしまったり、何度も噛んでしまったり、用意していたボケが何にもウケなかったり…。散々な結果となってしまいました。
50分という時間を、”なんとか”終わらせた。そんな感じでした。
”全然、うまく伝えられなかったなぁ…。自分の思いを伝えるのって、こんなにも難しいのか…。”
そんな、悔しい思いだけが、胸に残りました。
そして、講演会から1週間が過ぎたある日、僕の元に講演会を聞いた生徒からの、感想の手紙が届きました。
自己採点30点の講演会に、果たしてどんな感想が書いてあるのか…。おそるおそる目を通していきます。
するとそこには、僕の想像とは裏腹に、「ありがとうございます」という言葉が溢れていました。
中には、
- 「僕は以前いじめを受けていました。けれど本日の話を聞いて、気持ちが少し楽になりました。」
- 「今日の話の中であったように、どんなことも私の個性だと考えて、自分の嫌な所を隠すのではなく、それを活かしていけるようにしたいです。」
- 「私の兄もてんかんなので、いろいろ大変そうですが、中村さんの話を教えてあげようと思いました。」
など、すごく、すごく嬉しいことを書いてくれた生徒もいました。気がつくと、僕の目からは、自然と涙が溢れていました。
「生まれてきて良かった。」
このとき、
「てんかんを持っているけど、生まれてきて良かった。」
と心の底から思うことができました。
てんかんを持っているけれど、そこから経験したことを伝えることで、聞いてもらった人に、元気や勇気を届けることができたのです。
この経験は、僕に大きな勇気を与えてくれました。
”自分の思いを伝えることで、元気や勇気を届けたい”と思っていましたが、まさか、こんなにも、僕自身が元気と勇気をもらえることになるなんて、夢にも思いませんでした。
生徒たちから頂いた手紙、そしてその手紙を読んだことで得られた、何物にも変えられない宝物になりました。
”この活動を続けていこう”僕はそう決心しました。
初めての講演のエピソードをもっと詳しく
ここから僕の講演活動が本格的に始まっていくことになっていくのです。
”自分の思いを伝える”
その活動を通して、僕は、さらに多くのものを手にしていくことになるのでした。
エピソード6へ続く…。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、”てんかん”。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、”てんかん講師”と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
― てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
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