笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。
”てんかんを持っていることを伝えるかどうか…。”
これって結構悩みますよね。
以前の僕は、あまり伝えずに、ひっそりと生きていました。笑
しかし、伝えることで、掛け替えのない人たちと出会えることになったのです。
大切な人に一生出会えないまま?
てんかんという病気は、発作さえ起きなければ、普通に生きていけます。
場合によっては、てんかんは、周りに伝えなくても生きていけるのです。
でも、それでは、自分になんだか嘘をついているような気持ちになりませんか?
そして何よりも、てんかんを伝えないことは、”てんかんを持っているあなたを受け入れてくれる人”に、永遠に出会えないままということです。
自分が開示しなければ、てんかんを持っていることを受け入れてもらうのは、不可能です。
僕は、てんかんを持っている僕の存在を受け入れてくれる人達のおかげで、生きてこれました。
病気ではなく、僕を見てくれる友達。
僕は、16歳でてんかんになり、人生に絶望しました。
夢を失い、仕事にもなかなか就けず、生きているのが嫌になりました。
しかし、ある人たちが僕の心を支えてくれました。
それは、僕の友達です。
彼らは、僕がてんかんを持っているのを知っていても、今までと変わらない態度で接してくれました。
もちろん、伝えるときに恐怖はあります。しかし、”いつも遊んでくれる友達だからこそ伝えなければいけない”と思い、伝えたのです。
”もう遊んでくれなくなるかもしれない…”
そんなことも思いました。しかし、その不安は取り越し苦労でした。
「要するにちゃんと寝ればいいんでしょ?」
「発作が出たらどうすればいいの?」
1つ2つ、そんな確認をしただけで話は終わり、何事もなかったかのように話題は別のものに変わりました。
”あっ、…。そっか。この人たちは、病気じゃなくて、僕を見てくれてるんだ。”
そう思ったときに、とても心が救われました。
てんかんであることを知っていても、側にいてくれる友達。
僕にとって、掛け替えのない大切な存在になりました。そして、彼らがいるからこそ、僕は苦しい中でも1日1日を生きていくことができたのです。
大切な人に出会うには、自分から出会いに行くしかない
「10人の人がいるとしたら、そのうちの1人はどんなことがあってもあなたを批判する。あなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きになれない。そして10人のうち2人は、互いにすべてを受け入れ合える親友になれる。残りの7人は、どちらでもない人々だ。」(引用:「嫌われる勇気」)
あなたを傷つける1人に意識を向けるのか、
その他大勢の7人に意識を向けるのか、
それとも、理解してくれる2人に意識を向けるのか。
どうせなら、自分のことを理解してくれる人と、生きていきたいですよね。
でも、その人と出会うためには、やはり、てんかんであることを伝えなければいけません。
話さないことで誤解が生まれます。そして、話すことで理解が生まれます。
てんかんを隠すのではなく、伝えてほしいと思います。
そして、伝えるときには、”てんかんをどう思っているのか”も伝えて欲しいと思います。
”当事者が自分の持っている病気をどう感じているのか?”によって、周りの人は、どう接していいのか分かります。
伝えることで、理解してくれる人と必ず出会えるはずです。
その人がいるだけで、励みになるし、頑張れます。
もし伝えないことで、心苦しい思いをしているのなら、勇気を出して伝えてみるのは、いかがでしょうか?
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
当ブログは「てんかんを持っている方に元気や勇気を届けたい」という思いで運営しております。
Twitterでも情報や思いを発信しています。フォローして頂けると嬉しいです!
「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、”てんかん”。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、”てんかん講師”と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
― てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
コメントを書く