笑顔を届けるてんかん講師のリンカーン中村です。
「次はいつ、てんかん発作が出るのだろう…。」
てんかんになると、そんな不安と付き合っていかなければいけません。
正直なところ、この不安が一番ストレスなんですよね。。。
僕の場合、発作は睡眠時間と影響しているので、毎朝「今日は大丈夫かな…」と不安になります。
365日、てんかんのことを意識せざるを得ません。
これは僕だけではないと思います。
そこで今回は、「いつ発作が出るんだろう…」という不安を少しでも減らす、僕なりの方法についてお伝えしたいと思います。
これを実践することで、確実に、不安が少なくなっていくと考えています。
(※本記事に出てくる”てんかん発作”、または”発作”とは、意識を失う発作のこととします。)
”不安”に目を向けない。
てんかん発作って、いつ出るか予想がつきにくいですよね。発作が出るときは、急に出てしまいます。
でも、ここで大事なことは、”不安なことに目を向けても仕方がない”ということです。なぜなら、コントロールしようがないからです。
「いつ発作が出るのだろう…。」
そうやって考えれば考えた分だけ、不安は少なくなっていくでしょうか?
そんなことはないと思います。むしろ、逆ですよね。不安なことばかり考えていると、どんどん不安は大きくなってしまいます。
自分で”コントロールできるもの”に目を向ける。
では、その不安とどうやって付き合っていけばいいのか?
僕がてんかんと付き合ってきた中で見つけた方法は、”コントロールできるものに目を向ける”という方法です。
てんかん発作に対する不安は、自分ではコントロールが効きません。「不安がなくなれ!」と考えても、自然と頭に浮かんできてしまうものなので、なくなることはありません。。。
しかし、自分でコントロールができるものに目を向け、それを実践することで、てんかんに対する不安も少なっていきます。
例えば、好きな人に告白するときを考えてみて下さい。
「好きです!付き合ってください!!」
そう伝えた後、もちろん相手には「YES」と言って欲しいですよね?
しかし、相手がどんな返事をするのかって、自分ではコントロール不可能です。なぜなら、相手が決めることですから…。
でも、告白の成功率を上げるために、自分でコントロールできることがあるはずです。
普段自分がその人に対して、どんな態度をとるか、どんな言葉を掛けるかは、自分でコントロールできます。
それによって、「YES」と言ってもらえる確率は上がるし、告白に対する不安も小さくなっていくはずです。
コントロールのできるものと、そうでないものの、線引きをし、コントロールできるものに対してアプローチをしていくことで、不安とも少しずつ付き合えるようになっていくのです。
てんかん発作の場合、コントロールできるものが2つあります。
”発作が出ないために”、コントロールできるもの。
まずは、”発作が出ないために”コントロールできるものです。発作が出ないように生活をコントロールすることで、てんかん発作に対する不安は、小さくなっていきます。
- 普段どんな生活を送るのか?
- 発作が出ないために気をつけることはあるか?
自分のてんかんを正しく理解し、発作が出ないように努めることは、当たり前かもしれませんが、とても大事なことです。
僕の場合であれば、
- 睡眠時間を6時間以上確保する。
- 疲れが溜まらないように、残業はしない。
- 薬を飲み忘れないように、しっかりと管理する。
これらを自分でコントロールすることで、てんかん発作が出にくくなり、発作に対する不安は減っていきました。
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あなたの場合はどんなことでしょうか?
”発作が出ないように、自分の生活をコントロールする”
これが1つ目にして、最大の不安軽減方法です。
そして、てんかん発作に対する不安を少なく方法は、もう1つあります。
”発作が出たときのために”、コントロールできること。
発作が出ないように気をつけて生活をしていても、発作が出てしまうことはあると思います。
発作が出たときに、不安なこともありますよね。
- どんな状況か
- 怪我はしないか
- 周りに人はいるか
- どう対処してもらうか
この中でも、コントロールできるものと、そうでないものが分かれると思います。
どんな状況か、怪我はしないか、周りに人はいるか。
この辺りは、発作が出てしまった瞬間は意識がないので、なかなかコントロールをするのは、正直難しいと思います。(中には、”発作が出そう”と思ったら、人の目につかないところへ行き、横になるという方法が取れる方もいるそうです。)
ただ、周りの人にどう対処してもらうのか、は準備をしておくことで、コントロールが可能になることもあります。
例えば、”ヘルプマークやヘルプカードを持っておく”という方法です。
これらをカバンなどの目に止まるところにつけておくことで、
「この人は何か病気などを持っているのかな?」
と周りに知ってもらうことができます。それに、いざ発作が起きたときも、
- 何をして欲しいのか?
- 緊急連絡先はどこか?
などを明記することで、被害を最小限に抑えることも可能になります。
(ヘルプマークやヘルプカードの発行については、各自治体へお問い合わせ下さい。)
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その他にも、同僚や、クラスメイト、友達などに、てんかんのことを伝えておくというのも大切だと思います。
発作が出たあとの、体や心の負担のどれだけ減らすことができるかは、準備をしておくことで、多少軽減できると感じています。
コントロールできるものに目を向け、てんかん発作と付き合っていこう。
「次はいつ発作が出るのだろう…。」
このような、”コントロールしきれない不安”に目を向けるのではなく、コントロールできるところに目を向け、行動に移していきましょう。
そのためにも、発作が出ないように努め、もし出てしまったとしても被害を最小限にするように準備しておくことが、大切です。
不安なことばかりを考えるのではなく、どうしたら不安が小さくなるかを考えるようにすることで、てんかん発作とも、上手に付き合っていきたいですね。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、”てんかん”。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、”てんかん講師”と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
― てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
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