てんかん?
「初めて聞いた。」
「病名は聞いたことある」
「意識失って倒れる病気?」
てんかんだと伝えると、大体の人が上の3つの回答をします。
てんかんをなんとなく知っている人は、ほぼ”意識を失って倒れる病気”という印象を持っています。
実際は人によって症状は違うし、発作を誘発するものも違うし、治療法も違います。
「昨日怪我しちゃった」
と聞かされたら、
「どこを?」
と聞き返しますよね。
それくらい”てんかん”というのも広い言葉なのです。
あなたは何を見る?
病気を持っていても、周りの人がどのように捉えて接するかで、考え方や行動が大きく変わっていきます。
どんな言葉を掛けるのか、どんな態度を取るのか。
それがとても大切なのです。
例えば、病気を持っているからと言って、あれもやらせない、これもやらせないと決めつけていては、本人も自分の可能性と向き合うのをやめてしまいます。
もちろん、本当にやってはいけないことや、ルールなどは守るべきです。
しかし、
自分が病気になってしまって落ち込んでいる状態なのに、
その上まわりの人から偏見を持たれてしまったら、とても大変です。
てんかんの場合、車の運転制限、通院や毎日薬を飲むことのストレス、発作が出ることの不安など、てんかんになった時点で色々なものと戦わなければいけません。
そこに更に偏見が加わると、戦わなければいけないものが増えてしまいます。
「てんかんだから、車の運転はしてはいけないよね」
確かに気を付けなければいけないのは、事実です。ルールも遵守するべきです。
しかし実際は、運転に支障するおそれのある発作が2年間なく、医師の診断を通れば、免許を取得できるケースも多いのです。
(http://epilepsy-info.jp/question/faq10-4/)
それなのに、
「〇〇だから●●だ。」
と決めつけられてしまっては、心はすり減っていくばかりです。
心を遣わないという心遣い
「てんかんの人と出会ったら、優しく接して下さい。」
そんなことを言うつもりは、ありません。
ただ、1人の人間として、みんなと同じように悩みや不安を抱える普通の人間として、接して欲しいと思います。
僕の場合は、てんかんになっても普通に接してくれた周りの人のおかげで、救われました。
周りの友達が、病気のことを気にせず、1人の人間「中村真二」として接してくれたことがとても嬉しかったです。
きっと、心配され過ぎたり、気を遣わせてばかりいたら、僕の方が辛い思いをしていたことでしょう。
僕はそうやって、周りの人の接し方で、心が救われました。
あなたの何気ない接し方や言葉で傷ついてしまう人がいます。
逆に、あなたの何気ない接し方や言葉で救われる誰かがいます。
もしあなたの前に、てんかんや病気などで悩んでいる人がいたら、
すでに持っている考えや印象を一度置いて、目の前の1人の人間として接してあげて欲しいと思います。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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「癲癇」と「転換」
どちらも読みは、"てんかん"。癲癇という病気の見方や考え方を、プラスな方向へ転換させたいという思いから、"てんかん講師"と名乗っています。
僕自身が、癲癇になって、人生が何度も転換していった。(悪い方へも良い方へも)そんな経験を伝えていきたい。#てんかん #ミレラボ
— てんかん講師 中村真二@6/8東京 6/29浜松,名古屋 (@nakamur809) 2019年4月20日
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